analog

3月 26, 2009

地獄への道は善意で敷き詰められている

カテゴリー: politics, quote — hidetox @ 11:46 am

超重要

善意を持っている人、「いい人」でも、その考え方が「正しい」とは限らない。むしろ、間違っていることが少なくないのだ。「善意」によって、誰かをむしろ悪い方向に導いてしまう、ということはよくある。これが政治のように規模が大きく、重大な判断である場合、「善意の間違い」が多数派を占めたり、権力を持ったりすると、それが「地獄への道」になりうるわけだ。

「善意の間違い」が恐ろしいのは、表向きは「悪」に見えないこと、また善意の持ち主である本人は「悪」だと思っておらず、正しさを確信していることだ。だからこそ、それが多数派になったり、権力を持ちうる。

いかにも悪い人とか、悪意が見えているような悪事・間違いは、わかりやすい。悪であることには違いないが、悪であることが明白なので、支持されず、権力を持ちにくい。その意味で、この種の悪は「弱い」ものであり、「本質的な危険性」を持っていない。

「地獄への道は善意で敷き詰められている」という言葉は、「わかりやすい悪」よりも「善意の間違い」のほうがはるかに恐ろしく、危険だということを実にうまく表現していると思う。

via: 地獄への道は善意で敷き詰められている(The road to hell is paved with good intentions) – Zopeジャンキー日記

ハイエクが本書で繰り返し強調するのは、個人に理解しえない力が社会を動かしているということだ。「派遣村」を支援する人々が善意でやっていることは疑いないが、彼らの求めるように派遣労働を禁止したらどうなるかは別の問題だ。逆に主観的には「強欲資本主義」であっても、その強いインセンティブを適切なルールによって制御すれば、生産性が上がって労働者の待遇を改善する場合もある。それが「見えざる手」の意味である。

しかし、このように主観的な意図と違う客観的な結果が生じることは、啓蒙主義以来の合理主義の伝統においては、あってはならない。そのもっとも影響力の強い思想が、マルクスの「必然の国」と「自由の国」という歴史観だ。彼によれば、人々の意図とは違う資本主義の「必然」が人々を支配するのは、人的関係が物的関係として「錯視」されるブルジョア社会の病であり、「自由人のアソシエーション」によってこれを転倒すれば、人は自分の運命の支配者になり、人類の「前史」は終わる。

この理想は美しいが、社会を動かす法則が透明でコントロール可能だという誤った前提にもとづいている。昔から科学者や法律家にマルクス主義者が多いのは、偶然ではない。彼らの世界では、意図と結果は1対1に対応しているからである。しかし社会主義の失敗が証明したように、社会という複雑なシステムを計画的にコントロールすることは、不可能で有害なのだ。本書はそれを理解している人には退屈だが、民主党の議員は全員、本書を読んだほうがいいだろう(小沢代表は読んだはずだ)。

via: 隷属への道 – 池田信夫 blog

3月 8, 2009

本そのものという膨大な脚注

カテゴリー: book, literacy, quote, science — hidetox @ 1:47 am

利己的な遺伝子 < 増補新装版>

本そのものという膨大な脚注がなければ、『利己的な遺伝子』というタイトルは、その内容について不適切な印象を与えかねないことを、私は容易に理解できた。

The Selfish Gene: 30th Anniversary … – Google Book Search

I can readily see that `The Selfish Gene’ on its own, without the large footnote of the book itself, might give an inadequate impression of its contents.

2月 28, 2009

経済は文化のしもべである。

カテゴリー: art, culture, economics, education, philosophy, quote, society — hidetox @ 3:57 pm

アートのネクストコモセンス/山口裕美: 第8回 福武總一郎(ふくたけ そういちろう)氏

 要するに今の時代、現代の人っていうのは何が目的で何が手段か、わからなくなっているんですね。それが「経済は文化のしもべ」。
 
 本当に日本という国、アメリカもそうかもしれないけども、そこはやっぱり経済が目的化してる。お金儲けが目的化していて、そのお金で何するかを誰も考えてない。もっというと quality of lifeっていうか「上質な生き方」を得るのが一番目的だとすればね、お金を得て何をすべきと考えた時、それは文化というものをもっと大切にしなくてはならんと真剣に思っている。もちろん福祉とか医療とか安全とか安心とか、環境問題などが前提にあってですよ。そういう中で目的を、もう少し考えないとダメなんです、と言っているんです。それを直島のプロジェクトでは医療とか福祉とかね、あるいは環境問題、ゴミの焼却処理場も持ってきたりしながら、そういうものを考慮しながら現代美術を使った街づくりをしている大きな理由なんです。

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analog | 経済的豊かさという衛生要因

人は交換可能消費財が充足するほど交換不可能財が増える。貧しい国の人々は臓器を売っている。「人生お金じゃない」と言えるのは飢えてない人間だ。

人は経済的豊かさによって「お金じゃないもの(交換不可能財)」の範囲が拡大する。貧困国より先進国でアートが発展しているのは偶然ではない。

「人生お金じゃない」と思う人ほど、経済的豊かさをまずは実現すべきであって、ほんとうに「お金じゃない」人生は、お金の先にある。ところが「人生お金じゃない」と言って、まるで「金儲けは悪だ」と言わんばかりに資産家を妬む人がいる。これはあべこべだ。経済に関する無知のせいだ。正しい知識の啓蒙が必要だと考える。

私は「人が経済的に豊かになるにはどうすればいいか」という問題を考えていきたい。市井の経済学者でありたい。

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analog | 道徳と経済

道徳を忘れた経済は犯罪だが、
経済を忘れた道徳は寝言である。
二宮尊徳

2月 18, 2009

「醜悪な社会だからこそ美しいものを」漫画家・新井英樹

カテゴリー: book, literature, quote — hidetox @ 6:26 pm

「醜悪な社会だからこそ美しいものを」漫画家・新井英樹が見る現代 : 日刊サイゾー 

今の時代は「自分探し」といっても、何もせずに自分の中に埋蔵金みたいなものが眠っていると信じているだけですよ。たとえば、本を読むだけでステップアップできると信じて、面倒なことは何もしなかったり。そんな感じがやたらするんですよ!

 

ポール・ニューマンが主演した『暴力脱獄』【※1】というメチャクチャ面白い映画があるんですけど、それをネットでけなしている若い子がいたんです。「主人公がどうして反抗するのかがわからない」って。もう大前提が理解されていないんですよ! 何かに反抗することって、つまり自由がテーマの物語じゃないですか。「もう今は自由の意味すらわからなくなってるのか?」と暗澹たる気持ちになりました。どうすれば、それを元に戻すことができるのか。それが今、創作のモチベーションとなっている部分があります。

 

『キッズ・リターン』【※2】のような物語を、もっと多くの若い世代に観てほしいですね。どれだけ努力しても必ず何かを勝ち得るわけではない、ということを教育として示しておきたい(笑)。

 

それが僕の原体験ですね。自分が思い描いている理想は実現されないこともある、と。

 

さきほどの話にも通じますが、『暴力脱獄』を観て反抗の意味がわからないってことは、今の若い人たちは、社会からの抑圧がないと思っているのかもしれない。でもそれは、陰謀論みたいになっちゃいますけど、「抑圧なんてものはない」と思い込まされているだけなんですよ。「現状でいい」という認識は、人間としての基本的な感覚が磨かれていない。

 

できれば、現状を変えたいと僕も考えています。少しでも「今の社会状況は違うだろ!」と思う人が増えてほしいですよ。大宣伝されているものにみんなが飛びついたとき、いいことが起こったためしがありますか? だから、オバマに熱狂している人たちなんて、気持ち悪くてしょうがない(笑)。

2月 16, 2009

道徳と経済

カテゴリー: economics, philosophy, quote, society — hidetox @ 12:49 pm

道徳を忘れた経済は犯罪だが、
経済を忘れた道徳は寝言である。
二宮尊徳

2月 13, 2009

老い

カテゴリー: philosophy, quote — hidetox @ 10:35 pm

老いが成長でないのだとしたら、人生に意味などない。

1月 12, 2009

自由か隷属か

カテゴリー: economics, liberty, philosophy, quote, society — hidetox @ 4:16 pm

フリードリヒ・ハイエクとベンジャミン・フランクリンと福沢諭吉。 (続きを読む…)

12月 15, 2008

クリスマス・ソング

カテゴリー: critique, movie, quote — hidetox @ 11:17 pm

Christian ではないのでクリスマスは nothing to do with me だが、クリスマス・ソングは好きだ。人は大事なことについて名曲を書く。クリスマス・ソングにはアメリカ人に書ける最高の詞が詰まっている。とくに The Christmas Song (Nat King Cole) は文化遺産と呼ぶべき珠玉の詞。 (続きを読む…)

11月 14, 2008

万年野党

カテゴリー: quote, society — hidetox @ 6:54 pm

与党議員が討論会で野党議員へ言いました。

「あんた達は何にでも反対してればいいから楽だよね」

11月 7, 2008

一分間マネジャー

カテゴリー: book, management, quote — hidetox @ 8:30 pm

『1分間マネジャー』K.ブランチャード, S.ジョンソン

P.59-60

 若者は「おやじ」のマネジメントのやり方に対して、いまだに十分のみこめないままに言った。
「教えてください。例えば部下がどんどんやめるとか、定着性が悪いとか」
「そうね。そう言われてみると、人の移動がかなり多いようね」 (続きを読む…)

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