IT業界が「日本発!」を希求する背景には「ソフトウェア産業における属国意識」がある。「脱奴隷!」という言葉は奴隷根性から出てくる。真に自立してれば「脱奴隷」とは最初から考えない。まあ一種の欧米コンプレックスです。
もっと健全なのは、単に「世界市場で大きく商売しよう」というスローガンです。
なぜ「日本発」などとナショナリズム的に言うのか。それは裏に官僚がいるから。国家政策とか言って予算を獲得するために世論を使う。良い例が「日の丸検索エンジン」という税金浪費大後悔プロジェクトです。
官僚が「ソフトウェア属国状態」という劣等意識を煽る。その解決策として「日の丸検索エンジン」という「国策プロジェクト(情報大航海プロジェクト)」を打ち出してみせる。欧米コンプレックスを持つ人々が、それに飛びつく。官僚が仕組むマッチポンプなのです。元財務官僚・高橋洋一氏も言うように「情報操作は官僚のお手の物」です。
官僚は責任を取らない。結果には関心がない。ただ、目先の予算が増える大プロジェクトをひねり出すことに、頭を使っている。それが彼らの関心です。そのバラマキ政府事業を受託した企業からは、個人的利益供与を受けているでしょう。
検索エンジンのイノベーションを起こすなら、経産省がバラマキをやるんじゃなくて、文科省が著作権法を規制緩和すればいいのです。
経産省は腐敗している。癒着しているITベンダーも。
Googleアルゴリズム、ブランドサイトを強烈にプッシュ開始 » 海外SEO情報ブログ・メルマガ
海外記事の翻訳についてコメントした。保全。
hidetox (2 comments.) Says:
2 月 28th, 2009 at 4:19
“Brand affinity is clearly hard wired,” he said. “It is so fundamental to human existence that it’s not going away. It must have a genetic component.”
「人間の「ブランド好き」は脳の配線がそうなってるからだよ」「人間の基本的な性質であって、今後も無くならないだろうね。遺伝的要因があるに違いないよ」
hard-wiredは電子回路基盤にハンダ付けされているイメージですね。エリック・シュミットの出自はエンジニア畑です。
3hidetox (2 comments.) Says:
2 月 28th, 2009 at 4:31
The internet is fast becoming a “cesspool” where false information thrives, Google CEO Eric Schmidt said yesterday. Speaking with an audience of magazine executives visiting the Google campus here as part of their annual industry conference, he said their brands were increasingly important signals that content can be trusted.
“インターネットは、誤った情報がはびこる「汚水溜め」に急速になりつつある。“
“Googleというブランドは、コンテンツが信用できることを示す合図として、ますます重要になった。”
2番目の文は次のように訳す方がよいと思います。
↓
Googleが毎年開催している業界向けカンファレンスのためにキャンパス(社屋)を訪れた雑誌出版社の経営陣達に対し、GoogleのCEOであるエリック・シュミット氏は「雑誌のブランド力は、コンテンツの信頼性を示すシグナルとしてますます重要になりつつある」と語った。
H-Yamaguchi.net: センのインタビューを「裏側」から読んでみる
どうも私たちは、無駄遣いばかりする割に必要なことはできない政府と、小さすぎて何もできない政府との間で選択を迫られてるかたちになってるわけだが、本来の問題はそこではない。
そう思います。私自身はリバタリアンで、原理主義的自由主義者です。しかし、現実的には社会が非連続に変化することは難しい。したがって、実現可能性のある連続的な変化を模索する。そこで考えるべきことは、「現時点からどちらの方へ進むべきか」というベクトルの向きです。最終目的地は人により違う。しかし、どちらかに一歩踏み出すべきかどうかは、最終目的地と関係なく、現時点より右が左かだけで決められる。つまり万人が理想的な社会像を共有していなくても、選挙で示される民意は有権者の多くが望ましいと思う変化につながる。
もちろん、有権者が十分に賢くなければ、望ましい結果に繋がらないかもしれない。
つまり強欲こそ人間が戦うべき敵というわけだ。もちろんこの強欲は人間本来の性質だから、そう簡単に直せるものじゃない。だからこそ人は、市場でも政府でも、力を分散させ、互いに監視させ、皆で競争させるしくみを発達させてきた。ただ、まだ充分じゃないし、ほっとけばすぐに強欲があちこちから顔を出す。個人的には、この領域でカギを握るのは情報の公開だと思うんだが、それまた別途。
鋭い分析です。処方箋についても同意です。情報の格差が、持てる者に権力を与えることがあります。情報の平等は、権力の平等に通じます。
ここまで書いて、ふと思った。
analog | インサイダー取引規制の法理
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