About

私は起業家。日本人。2000年からWeb業界人。経営には科学と美学と文学と哲学が必要だと考えている。おすすめの本を見ていただければわかるように、筋金入りの天の邪鬼。何のためにブログを書くのか。書かなければ何も解らぬから書くのである。引用だけで表現を成立させる試みとしてcuoteという様式を用いることがある(それらの記事はcuoteカテゴリ)。

アナロジーとは何か。異なるシステムの間に共通する構造を見いだすこと。電圧と水圧、電位と水位。『世界の中心で愛を叫ぶ』と『ノルウェイの森』。それは脳の基本動作であり、反射のごとく自動的だ。誰しもアナロジーを発見し、適用する能力はある。ただ、私はアナロジーの発見や適用が人より多いようだ。どうやら私の脳はパターン認識という活動が好きなようである。

アナロジー思考は万能ではない。型にはめて分かったような気になることで実相を見失う危険と隣り合わせでもある。対象の本質は、他の何物かとの共通部分に含まれないかもしれない。アナロジーは情報ロスをともなう。そのような危険の認識がなければ、アナロジーとは思考の省略であり、知的怠慢である。

従って、私は物事を完璧に分かるということなどない、という信念を持っている。パターン認識により複雑なシステムを理解するアナロジーという技法は、自分の知性に対する不信感によって欠点を補うことで、有効に機能すると考えている。

つねに「何か見落としていないか」と心配しながら生きる。

私が尊敬する経営者はアンディ・グローブ氏だ。彼の著書は”Only the Paranoid Survive“という。直訳すれば「病的な心配性だけが生き残る」となる。

先が見えない不安に負けず、最後まで不安を持ち続けること。最後まで安心しない人になること。最後まで考え続ける人であること。変化の激しい世界で生き残るにはパラノイド(超心配性)であることだ。

via: analog | Tale of Galapagos: 「国民機」PC9801と「黒船」DOS/V

「心配しながら生きる」といっても悲観的なわけではない。危機感はサバイバルに必要な能力であり、悲観も楽観もない。

この閉塞した社会に必要なのは「自分たちには世界を変える力がある」「自分たちで世界を変えよう」という内容の「希望」だ。

via: analog | Hopelessful: 無力感と絶望と希望と

私には世界を変える力があると信じる。まだ力も努力も足りない。人生は短く、時間が足りない。だが、それは絶望ではない。自分は世界をどれだけ変えられるだろうか。自分の人生で何を成し遂げられるだろうか。それが楽しみで生きている。私には希望があり、希望がある人生は幸せである。

2008年8月16日

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