YouTubeで動画を見ると、文字通り「明言」を避けていて、こんなにはっきりした物言いをしてない。文学者のスピーチをおまえ(新聞記者)がかってに解釈すんな、原文載せろよって思う。エルサレム賞の村上春樹さん「ここに来ること選んだ」 : 文化 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
村上さんは、戦争を生む社会システムを「我々を守る一方、時には組織的な殺人を強いる『壁』」と呼び、人間を壁にぶつかると割れてしまう「卵」にたとえた。ただ、卵は個性を持つかけがえのない存在であり、自分は「常に卵の側に立つ」と宣言した。その上で、「壁は高く勝利が絶望的に見えることもあるが、我々はシステムに利用されてはならない。我々がシステムの主人なのだ」と述べた。
テレビ朝日ニュース・ステーションでは意図的か削除されている部分がある。自虐的に「あまのじゃく」と述べたあとの招集の拍手。下の動画の0:28から。Murakami defies protests to accept Jerusalem prize | Books | guardian.co.uk一斗缶 村上春樹エルサレム文学賞受賞スピーチ抄訳Kittens flewby me 村上春樹さんのイスラエル講演をハルキ風に和訳してみた中国新聞・詳報嘆きの壁や、ハンプティ・ダンプティも連想させる。
ハンプティ・ダンプティは、ルイス・キャロルの『鏡の国のアリス』にも登場し、アリスと意味論についての議論を交わす。「わたしは言葉を使う時に」ハンプティは、いささか威張りくさった口調で言いました。「自分がえらんだ意味だけで使うのだ――それ以上でも以下でもなく」
Novelists aren’t the only ones who tell lies – politicians do (sorry, Mr. President) – and diplomats, too. But something distinguishes the novelists from the others. We aren’t prosecuted for our lies: we are praised. And the bigger the lie, the more praise we get.The difference between our lies and their lies is that our lies help bring out the truth. It’s hard to grasp the truth in its entirety – so we transfer it to the fictional realm. But first, we have to clarify where the truth lies within ourselves.Today, I will tell the truth. There are only a few days a year when I do not engage in telling lies. Today is one of them.
「小説家は嘘をつく商売だ」「小説家の嘘は大げさなほど褒められる」「今日だけは真実を述べようと思う」この日、村上はハンプティ・ダンプティなのだ。
彼の置かれた立場(空爆を命じたペレス首相が目の前に座っている)
これが政治的にどれほど挑戦的なことか想像に難くない。恐ろしく想像力の欠如した者達が「あいまいな文章だ」などと批判しているが、自分がペレス首相の前で何と言えるか考えてみればいい。