消え去るデザイナ
Entertainment Meister - Vol.5 中村 勇吾 | 文化庁メディア芸術プラザ
僕はデザイナーなので、手がけたものは、自分の“作品”ではなくて“仕事”という捉えかたをしているので、お客さんの顔を見るのはやっぱり気恥ずかしかったですね(笑)。
自分のホームページも「表現ではなく、表現手法のスタディです」というエンジニア的意識でつくっているので。僕の手がけた仕事については、「中村はこういうものをおもしろいと思っているんだ」というよりは、「たまたまできたもの」という感覚で見てほしいですね。それは、クライアント仕事だからというわけではなくて、客観的にどう見えるかを考え抜いて、それでもどうしても出てしまう“自分らしさ”が、個性だと思うんですよね。積極的に“個性を出そう”というのは苦手で、逆に“ノーモア自意識!”というのをテーマにしています(笑)。
デザインは自己表現手段ではないのだ。
スタルクほどの優れたデザイナは、いち早くそれに気付いて自ら退場した。ところが、気付かぬ凡夫の多いこと。それどころか「作品」と呼ぶことに何の違和感ももたないデザイナも多い。そういう感性こそデザイナには必要だろうに。
AFP: Philippe Starck tells magazine design is dead
Design is a dreadful form of expression.
— Philippe Starck

