いまのところJoostは「それならTVでいいじゃん」という無消費に対抗できてないようだ。
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この模索には可能性があると思う。何パーセントの可能性かは知らないが、現行路線よりは望みがあるだろう。それに、これがだめなら(成功するまで)別の模索をすれば良いだけのことだ。
そもそもベンチャーが持続的イノベーションの領域で勝負するのはリスクが大きすぎる。高品質な動画配信は持続的イノベーションだ。ベンチャーがやっても難しい。
ベンチャーは持続的イノベーションよりも破壊的イノベーションに取り組むほうが確実だと思う。そこに必要なのは(P2P動画配信といった)複雑で高価な新技術ではなく、すでにある技術を組み合わせた安価な技術ではないか。ブラウザプラグインで小さな画面に配信するならコストも下がるだろうし、新しい用途が見つかるかもしれない。(具体的な用途に関する仮説をきちんと持って取り組んでいるかどうかは知らないが)
その点で、ニコニコ動画は先行者YouTubeの真似をすることができた。たいして研究開発投資をしていないはずだ。その分、少ない売上でも黒字化しやすいはず。ただ、投資が少なくてもランニングコストが高いようだ。それは回線費。彼らが技術で解決すべきは、この部分だろう。例えばP2P CDNといった技術がある。これはJoostなどが開発している。そこで、ニコニコ動画は自前でこういう技術を開発しなくても、Joostなどが開発して確立した技術を買えばいい。ライセンスを受けるか、会社ごと買うか、技術者を引き抜くかはともかく。
ニコニコ動画の立ち上げは技術ではなくマーケティングのイノベーションとして実践されたように見える。今後もそれを続けていけば大丈夫だろう。コアユーザの「高画質で見たい」といった声を聴いていては失敗の可能性が高まる。そういう勝負をすればYouTube高画質版が出てきたときに戦えない。持続的イノベーションの領域で戦えばYouTubeが勝つ可能性が高いだろう。あくまで、コメントやオタク向けという軸での新市場型破壊として取り組むべきではないか(もちろん市場の横展開を模索することも可能だろう)。
まとめると、ニコニコ動画が投資すべきは、高画質化ではなくて、回線費削減に対してだろう。どこまでコストを、損益分岐点を下げられるかだろう。Joostは、そもそも用途と顧客を見つけることだ。技術ではなくマーケティングの努力が必要。