User-Centered Company Design
「既存商品は既存顧客の期待に応え続けるが、過剰品質にならない範囲にとどめる。また新規拡張をせずに、その商品の本来の価値(本質)を守る」(※ただし高級ブランド路線ならばいけるところまでいけばいいと思う)
「非顧客層へは、新商品を提案する。その際に、既存商品の簡素化、廉価版をいったん考えたのち、そこに新たな顧客層への提案を盛り込んだ、別商品とする」
この記事を書いたあとで、下記の記事を見つけた。「伸び悩むウェブサービスの三大疾患」だそう。
1.ハイエンド病
自サービスのコアユーザー向けの機能追加ばかりを優先して、どんどんとエントリーユーザーを疎外していってしまう病気。コアユーザー向けの機能追加は数値的にも効果が出やすいため、ユーザーベネフィットと数値のバランスを追求しようとする勤勉な開発者ほど発病することが多い。2.広告肥大症
売上げノルマ達成責任のために、ユーザー視点を忘れてひたすら広告枠の拡大に走る病気。コアユーザーは実質上広告枠を視野から外す能力を身に付けているので、ここでもユーザビリティ低下という被害を受けるのはエントリーユーザー。主に真面目な熱血営業担当者に発症。低俗高単価広告症と併発する症例も多い。3.ホームラン病
サービスの伸びが滞ってきたことに焦る気持ちから、ホームラン狙いの新機能・新サービスばかり出してことごとく外してしまう病気。手を広げず着実にコアベネフィットの拡充に努めていたら・・と気づいたときには手遅れなことが多い。新奇性の高さからメディア露出は獲得できてしまうため症状の発見が遅れがち。
1(ハイエンド病)と3(ホームラン病)は私の記事と似ている。
私の記事を彼の言葉で言い直せば「ハイエンド病を避けろ」と「ヒットを狙え」といったところか。
ハイエンド病を避けるには、既存商品は改善にとどめて、新規拡張を控えるべきだ。そのうえで事業拡大を目指すには、新顧客層を取り込む必要がある。その際に、既存商品の拡張ではなく、新規商品とするのは一見ハイリスク。しかし、既存商品をもとにした新商品(ホームランでなくヒット狙い)ならリスクを下げることができる。
下記の提言には賛成するが、
ウェブサービスの本質は何かと考えるときに、そのスタート地点はいつも「ユーザー視点」。しかもユーザーとはそのサービスの潜在ユーザーかまだ利用度の低いエントリーユーザー。ネットワーク効果がビルトインされていることが成功法則であるユーザー参加型サービスの場合、エントリーユーザーが増えれば増えるほど結果的にコアユーザーにも便益は帰ってくる。
そんな基本を忘れて、短期的な数字(だけ)を追いかけることはそのサービスの、ひいては参加型ウェブサービス全体のライフサイクルを縮めることになる。上のような病気にかかることは誰でも時々あることだし、経営者や事業責任者は全く別の視点で数字にこだわらなくちゃいけないけど、根っこの根っこは決して忘れないでおこう。
方法論化、仕組み化までしないと、企業としての実行には至らないのではないだろうか。
ここでの提案はUCD(ユーザー中心デザイン)だ。
まず方法としてUCDを採用し、その徹底のための仕組み化をする。仕組み化とは
- デザイン経営戦略の策定
- デザイン監督部署の設立
- デザイン関連人材の採用
- 開発プロセスの上流・商品企画におけるデザイン関連工程の導入(義務づけ)
といったことがあげられる。
商品をつくるときに確実にUCDで物事が進むように、組織を、仕事を設計するということだ。
そこまでやれば「ユーザー視点」の仕組み化ができる。

