デザインは自己表現手段ではない
フィリップ・スタルクが「デザインとは、自己表現手段ではない」と言い切った。
スタルクは「自分を表現する」のが目的であり、その「手段」としての「デザイン」は間違っていた、と言っている。
アートとデザインが明確に違う、ということを、もっともアーティスティックな「(元)デザイナー」が語った、とも言える。
彼の意味する「デザイン」が(私と同じく)「クライアントやユーザの問題を解決する行為」なのだとしたら、彼が「デザインとは、忌むべき表現形式だ」と言ったのには賛同できる。
べつに自己表現するデザイナーがいてもいい。ただし、それはあくまで「邪道」である、という認識は欲しい。
佐藤可士和が「ぼくのデザインは自己表現ではない」「クライアントの中から導き出したもの」「問診をするドクターのように問題を明確にし、解決策を示しているだけ」と言っており、そこに「自己表現」の意図が感じられないのも、この問題を考える良い例。
スタルクの逆で、自己表現したいわけではなく「問題解決」したいという意味で真の「デザイナー」だと思う。
フィリップ・スタルク「デザインに嫌気」、2年以内の引退を表明 国際ニュース : AFPBB News
私がデザインしたもの全ては不必要だった。2年以内には確実にリタイアし、何か他のことをやりたい。まだそれが何かはわからないけど。自分を表現する別の手段を見つけたい。デザインとは、忌むべき表現形式だ
AFP: Philippe Starck tells magazine design is dead
Everything I designed was unnecessary. I will definitely give up in two years’ time. I want to do something else, but I don’t know what yet. I want to find a new way of expressing myself …design is a dreadful form of expression.


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