プリンタの利用価値と価格体系

このエントリーを含むはてなブックマーク February 26th, 2008 | posted in marketing |

結論部分は(経営論を勉強した人にとっては)ありふれた話。

2年半前に購入したMFC-5840CNという複合機。当時でも2万5千円くらい。異常に安いけど大丈夫か?と思いつつ購入した。

以来、大きな故障もなく2年半。

ついさっきファームウェアをアップグレードした。最新版(Ver.L)は2007年11月29日に提供されている。

で、なんでこんなにサポートしてるんだろう?と思った。

本体価格が安いのとも関係してくるけど、プリンタ事業は「インクで儲けるビジネスモデル」だからだ。

収益という面から見ればプリンタ本体は「インクの入れ物」であって、それ以上ではない。もちろん本体の出来がよいから購入するのだけれど、メーカーの利益はインクのほうから。

だから、「長く使ってもらう」ことは「たくさんインクを使ってもらう」ことにつながる。それゆえ、何年もファームウェアをアップグレードし続ける。その機種のインクが売れている限り。

多分こういう理由だろうなと。

で、こういう例は「ジレットの替え刃」などにも代表されるが、それまでの価格体系を「利用価値の対価」に変更することはマーケティング上のイノベーションになる好例。

うちの業界にもなにかできるかもしれないなあ。

余談:ファームウェア更新ツールも、よくできている。インターネットからファームウェアをダウンロードして、LAN上のプリンタを検索して、アップグレード。一連の操作をすべてウィザードの「続行」ボタンを押すだけで完了してくれる。これは楽チン。

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