プリンタの利用価値と価格体系
結論部分は(経営論を勉強した人にとっては)ありふれた話。
2年半前に購入したMFC-5840CNという複合機。当時でも2万5千円くらい。異常に安いけど大丈夫か?と思いつつ購入した。
以来、大きな故障もなく2年半。
ついさっきファームウェアをアップグレードした。最新版(Ver.L)は2007年11月29日に提供されている。
で、なんでこんなにサポートしてるんだろう?と思った。
本体価格が安いのとも関係してくるけど、プリンタ事業は「インクで儲けるビジネスモデル」だからだ。
収益という面から見ればプリンタ本体は「インクの入れ物」であって、それ以上ではない。もちろん本体の出来がよいから購入するのだけれど、メーカーの利益はインクのほうから。
だから、「長く使ってもらう」ことは「たくさんインクを使ってもらう」ことにつながる。それゆえ、何年もファームウェアをアップグレードし続ける。その機種のインクが売れている限り。
多分こういう理由だろうなと。
で、こういう例は「ジレットの替え刃」などにも代表されるが、それまでの価格体系を「利用価値の対価」に変更することはマーケティング上のイノベーションになる好例。
うちの業界にもなにかできるかもしれないなあ。
余談:ファームウェア更新ツールも、よくできている。インターネットからファームウェアをダウンロードして、LAN上のプリンタを検索して、アップグレード。一連の操作をすべてウィザードの「続行」ボタンを押すだけで完了してくれる。これは楽チン。

