西東京いこいの森公園の設計業者選定プロセス (lang:ja only)
いま東京都西東京市の「西東京いこいの森公園」が「子供の歓声を騒音として認める仮処分」などと話題になっている。
東京都西東京市にある「西東京いこいの森公園」の噴水で遊ぶ子供の声が「騒音」になるとして、噴水の運転停止を命じた東京地裁八王子支部の決定をめぐり、市民の間で論議が起きている。
via 噴水停止に反響、「子供かわいそう」大半だが…
しかし、これについてランドスケープ・デザインの専門家を中心に、違う視点の解説が出てきた。公園の「設計ミス」ではないかと。
同公園の建設費は約101億円。女性の代理人、中杉喜代司弁護士は「子供に騒ぐなと言っているのではなく、公園の設計ミスを直してほしいだけだ」と言うが、西東京市では「今後の対応については検討中」としている。
私が問題としたいのは、公園オープン以来、女性が不満を訴えて防音設備設置などを申し入れても、「歓声を騒音とする女性の感覚に問題がある」と決めつけ、いまだに真剣に対応しない市の姿勢だ。市は「市民参加型で作った公園」と胸を張るが、事前の住民説明会は2回だけ。噴水の最も近くに位置する、女性を含めた4軒の家への訪問すらしていない。裁判所の決定書も「近隣住民に対して騒音について説明をし、理解を得たという疎明(明白な証拠)はない」と結論づけている。
via 記者の目:西東京の公園騒音差し止め仮処分決定=神澤龍二
もし「設計ミス」なのだとすれば、問題の根本は「設計業者の選定プロセス」にあるのではないか?
そういう仮説により、事実を洗ってみる。
確認すべき点をあげておこう。
- 不正はなかったか?(談合など)
- 合理的な選定プロセスだったか?
- 選定プロセスは適切に運用されたか?
- どこまではうまく行っていたのか?(どこが失敗への分岐点だったか?)
こういう視点で後述のデータを見た人は、それぞれに何らかの意見が出てくるだろう。ぜひコメントしてほしい。
そんなわけで、西東京市議会会議録検索システムを使って、いま話題の「西東京いこいの森公園」について調べてみた。おもに公募・入札・業者選定・契約といった面に絞って。こんなに深追いできるなんて、行政の情報公開は素晴らしい!
話は基本設計の業務委託契約が締結された頃にさかのぼる。
平成14年予算特別委員会(第3日目) 本文 2002.03.11
24 ◯安斉委員
合併記念公園基本設計業務委託契約書が出されておりますけれども、ここの委託契約書の後ろに入札調書兼契約締結伺というのがあって、ここにいろいろな会社の応札価格が書いてあるんですが、公募型指名競争入札というふうになっていますよね。公募型指名競争入札ということでは、指名競争入札というのは談合を排除できないということで、それですべて解決するかどうかわかりませんけれども、この間少なくとも制限付一般競争入札とか−これは談合をどういう形で排除したのか、お互いに顔を知れば簡単にできることなんですよね。ですから、どこどこが応札するのかということが事前に業者間でわからない形というのが追求されるべきだと思うんです。それが1つあります。
公募型指名競争入札だったそうな。
それから、この受注している業者が、セントラルコンサルタント株式会社ということなんですけれども、これは基本計画の段階でも委託を受けた会社なんでしょうか。それから、こういうのを1回とると最後まで、この会社がとるとか、この会社とかかわった建設会社が受注していくという流れというのが、業界ではずっとこういう体質ができているんですけれども、その辺を公平にやれるという方向性は今後どのようにやっていくのか。「それ見たことかセントラルがまた実施設計もとったじゃないか」となるのかと心配している。だから、ここを排除するというのも変だと思いますし、どういうふうにするのかわかりませんけれども、公平な入札を今後実施設計に向けてどんなふうに考えておられるのかもあわせて伺いたいと思います。
基本設計を受注した業者はセントラルコンサルタント株式会社とのこと。
ちゃんと合併記念公園整備工事施工監理<東京都 西東京市>と書いてある。
32 ◯野口都市整備部長
その関連で基本設計の関係で御質問をいただいております。これにつきましては公募型指名競争入札ということで、資本金、従業員数、今までの実績等からそれぞれ各設計会社の方に合併記念公園についてどのような公園を今後築造したらどうかということの一定のプロポーザルというか、提案書をいただいてございます。それに10者が参加されまして、それを庁内あるいは懇談会等で検討した結果、その10者で入札行為を行うということで、最終的にセントラルコンサルタントが落札しまして、基本設計の業務を進めております。
という流れだったそうで。
その10者が互いに顔見知りだとすれば、談合の可能性を疑わざるを得ないわけだが。
43 ◯佐藤契約課長
合併記念公園基本設計業務委託についてお答えいたします。本委託契約に関しまして、談合の問題、あるいは業者間が双方知り得たような状況がなかったかという御質問でございました。本件につきましては、平成13年9月28日、10者による競争入札に付したものでございます。それに先立ちまして、業者につきましては事前公表はしておりません。また、事前に現場説明等は同一会場等では一切しておりません。仕様書等につきましても個別に渡しているところでございます。なお、本市におきましては事前に指名業者等につきましては公表等をしておりません。
談合はなかった、そのために段取りにも配慮もした、とのこと。
平成14年公園・緑地整備特別委員会 本文 2002.03.15
20 ◯土井委員
今後のスケジュールの中で実施設計をやっていくということだったんですけれども、この実施設計の業者選定に当たってはどういう形を考えておられるのかお伺いしておきます。
21 ◯高橋都市整備部参与
今回の議会に予算計上させていただいておりますけれども、まず考え方は、非常に大きな事業でございますので、業者選定につきましては十分検討をする必要がもちろんあるわけです。今の私ども市としての考え方は、資本金、あるいは過去10年から15年ぐらいのスタンスの実績等を勘案し、まず30者程度に絞り込んで、市から出される条件をもとに、さらにはこの懇談会でまとめた一つの基本理念、ゾーニング等を踏まえて合併記念公園にふさわしい計画立案をしていただく業者を、今30者の中から選ぶというような考え方でいるところでございます。
この考え方は悪くない。強調した部分は、まさに正論。100億円?の事業をギャンブルにしてはいけない。
22 ◯土井委員
30者ぐらいに広げて指名競争入札をやるということですか。それ以外にも何かプレゼンテーションとかそういう形を考えていらっしゃるんですか。
23 ◯高橋都市整備部参与
競争入札ではなくて、30者ぐらいから適切な業者を、合併記念公園にふさわしい計画立案をした業者を1者に絞り込むというような考え方でございます。
なんかよくわからん答弁。
24 ◯土井委員
ちょっとよくわからないんですけれども、普通そういうふうにする場合は、プレゼンテーションとか一定指名競争入札でなければ業者選定をするんですけれども、それはどういう方法を考えていらっしゃるんですか。
もっともな指摘・質問。
25 ◯高橋都市整備部参与
とりあえず30者を前提に−まだ競争入札にするかは決定はしておりません。今の段階では2つの方法が考えられるということで御理解をいただきたい。
26 ◯武藤委員
実施設計については、2つの方法で決定していくという今の答弁でした。前回は、10者に公募型指名競争入札という形で、価格の一番低いところに委託したという形になっているわけなんですけれども、その辺が実施設計はかなり違う言い方で今言われたものですから、その辺についてもう一度確かめたいんです。前回は10者については懇談会の方にこういう形で設計したいというものを懇談会に提示したというふうな話も聞いているんだけれども、その辺はどうなんでしょうか。次のときには、例えば30者を決めていくに当たって、どういう形でその30者を選びとっていくのか。懇談会との関係、また行政との関係について、その辺がちょっとすっきりしないんですけれども、もう一度お答え願いたいと思います。
27 ◯高橋都市整備部参与
今の入札の方法でございますけれども、前回行った基本設計の入札の方法等につきましては、やはりある条件をつけて、公募で30者程度を見込んでおりましたが、結果的には10者の方が応募されて、その中で懇談会の皆さん方にも意見を求め、最終的には10者をそのまま競争入札によって1業者に決定したというような内容でございます。
今回の実施設計につきましても同様な方法で競争入札にするのか、1者に絞り込むのかという2つの方法がございますので、前回と余りかけ離れた違いはないのかなと。競争入札をすれば同じような内容でありますし、1者に絞り込むということになれば、基本計画とは手法がちょっと違ってくるというようなことでございますので、今の段階では二通りの方法があるのかなと。どれを選定するのかはこれからの課題でございますので御理解いただきたいと思います。
29 ◯高橋都市整備部参与
懇談会及び検討委員会の意見を踏まえて業者の選定は、改めて業者選定委員会という別な組織で最終決定をいたしますので、そこに報告をさせてもらうというふうに考えておりますので、1者に絞るか競争入札にするかというのは今決まっておりませんので、最終的には市長と相談をして決めていきたいと思っております。
次は高橋委員の登場。高橋都市整備部参与とは別の人。
36 ◯高橋委員
今まで一般競争の入札だとか、1者に絞るとかという御意見があったんですけれども、今回のこの合併記念公園というのは、4つのゾーンに分かれていまして、例えば原っぱゾーン、プレーゾーンとありますけれども、そのプレーゾーンの中のパークセンターが一番大事になってくるのかなと。そうすると、競争入札にしろ、1者に絞り込むにしろ、一番大事なのはセンスのよさだと思うんです。合併記念公園の前にせせらぎ公園でしたか、余りセンスがないんじゃないかなと僕自身は感じておりまして、それは好き好きがあるからそれ以上言いませんけれども、一般競争入札にするのか、手法としてはそういうやり方もあるけれども、今回の場合に限ってはどちらでもいいのかなと。100億円ぐらいの予算を使って、市民の方に親しんでいただく公園ということが大前提でありますから、そうしますと、4万6,000平米近くの公園のつくり方というのは、センスのよさが一番肝心になってくると思うんです。例えば、パークセンター一つをとってみても、従来の管理棟というイメージでつくるのか、皆さんが親しんで休憩できるようなパークセンターをつくるのかという、どういう建物をつくるのかによって、センスのいい会社、要するに、先ほど参与の方から10年、15年の実績を見ながら御判断をしていただくというお答えがありましたので、その点だけは要望ということでお願いしておきます。ぜひセンスのいい会社を選んでつくっていただきたいと思っております。
武藤委員とは真逆のスタンスだな。
武藤委員:同じものを、より安く作るために、指名競争入札は絶対条件
高橋委員:センスが重要なので、たんに価格だけで決めるべきではない。公募提案で選ぶのもアリ。
いいデザインは指名競争入札では産まれないだろう。デザインのコストをぎりぎりまで削って利益を出そうとするだろうから。工事はともかく設計については指名競争入札よりプロポーザル方式がよい、という高橋委員の意見に賛成。(ただしプロポーザルを判断する「目」や「癒着がないこと」が条件だが)
37 ◯渡辺委員
私もちょっと業者選定のことも含めて幾つかお伺いしたいんですけれども、以前基本計画、基本設計のコンサルを決めるときに、予算の4分の1で落札した業者が決まりました。私も気になったものですから、実施設計はどうするのかという質問をしたことがあるんですが、そのときには、プロポーザル方式の入札でやっていくというような御答弁だったんです。今の御答弁ですと、競争入札と検討委員会で1者に絞り込むという2つの選択を考えているというようなことだったんですが、当初は入札ということで考えておられたのが、1者に絞り込むという手法も考えの中に入れたというのは、どういう経緯でそうなったのかというのをまず1点目お伺いしたいんです。
渡辺委員が登場して「どういう経緯で入札以外の手法も選択肢にあがってきたのか」と質問。
38 ◯高橋都市整備部参与
まず事業者選定の関係でございますけれども、確かにプロポーザルで行って、競争入札でするというような答弁を以前したという記憶はあります。しかしながら、前回競争入札をした段階で、設計金額と実際に入札をした金額が大幅に差があるということもございまして、もちろんその金額で受けた業者はきちっとした仕事はしていただいているわけです。しかしながら、それが即実施設計につながるということではございませんので、実施設計は実施設計でまた業者選定をしてやるわけです。今私どもで考えられるのは、これだけの公園をやはり多くの市民の方々に利用していただくためには、設計業者の技能というか、実績というか、そういう関係で非常に業者によってはイメージが変わるようなことも考えられる、ちょっと心配がございます。そんなことで30者から絞り込んだ、すばらしい計画立案がなされている業者を1者に絞り込む方法も、1つはいいのかなというふうに思ったところです。いずれにしても、どちらにするか最終判断は理事者に判断を仰ごうというふうには思っておりますけれども、考え方はそういうことでございます。
これは、けっこういいことを言っていると思う。価格だけで指名競争入札するのではなく、設計能力で選ぼうという話。
40 ◯渡辺委員
業者選定に関してなんですけれども、今の御説明ですと、予定額と落札額との差が非常に大きかったとか、業者の技能でイメージが変わってくるので、そういうことも勘案して一つ選択肢を入れたということなんですが、私は、30者を選ぶときにいろいろ条件をつけまして選びますよね。それから一挙に1者に絞るときに、その業者がセンスがいいのかどうかも含めてわかるのかなというのがすごくあるんですよね。それはやはり専門家でも非常に難しいのがあって、30者を一挙に1者に絞り込むというのは、ちょっと乱暴ではないのかなと思っておりますので、これは慎重にしていただきたいというのをまず要望しておきます。
もう1つ、いつごろ業者選定を、どういう手法でやるのかというのを、いつを目途に決めるのか。7月には一応基本設計業者を決めたいということですが、その手法についてはいつごろ決める予定なのかというのを改めてお伺いいたします。
たしかに30者の30案をもとに、一気に一者に絞り込む、というのは、ちょっとリスクが高いかも。数を絞ってふたたびコンペにするとか。
41 ◯高橋都市整備部参与
入札の方法等についての時期でございますけれども、まず本予算を議決をいただきますと、速やかに事務を進めていきたいと思っております。4月早々に入札の方法等については調整を図っていきたいと考えております。
ふむ。
平成14年予算特別委員会(第8日目) 本文 2002.03.25
126 ◯安斉委員
391ページの合併記念公園整備事業の関係ですが、実施設計委託料についてプロポーザル方式ということなんですけれども、私はプロポーザル方式というのは随契だと思うので、そこら辺は正確に答弁していただきたいんですよ。1者を選んでそこと契約をするということだと思うんですよ。そこのところを入札と言ってみたり、プロポーザル方式と言ってみたりして答弁の整合性がないのではないかと思うんですけれども、私の理解が間違っていたら、その辺教えていただきたい。
あやふやなところに切り込む質問。
127 ◯野口都市整備部長
2点目の合併記念公園の実施設計委託の関係でございますけれども、これにつきましては先にプロポーザルとそのときの随意契約、競争入札における契約の関係で御質問いただいております。基本的にはプロポーザルを受けて最終的に業者が決定され、契約段階については基本的には随意契約になります。しかしながら、今回合併記念公園につきましては、基本的には公募型の入札ということで考えております。13年度でございますけれども、これにつきまして公募型で業者の方に公募をしていただきまして、その中から基本設計の契約、そして最終的には入札で決定してございます。それで今回私の方としまして御説明させていただいたのは、基本的には公募型を進めるということが第一条件でございます。その中で今回予算では、約30者の公募を進めていきたい。その経費としまして90万ほど計上しております。その中で経費につきましては、基本的には基本設計等ができ上がっておりますので、その設計図書をすべて公募される方に対しての貸し出しの問題。それから記念公園につきまして懇談会からの報告書が3月1日で提案されております。しかしながら、その報告書に対して今後どのような形で西東京市としてその公園を使っていくか、あるいはその中で使う場合について、そのランニングコストがどのくらいになるかというのが一番大きな課題の部分も特別委員会等では指摘されております。それで基本的には、基本設計に庁内検討委員会で今後の使い勝手、あるいは行政側等の希望等を入れながら、さらにその条件等を付して、各30者の業者の方から一定の提案をいただき、その内容から最終的に業者1者を決定する形になりますけれども、その決定方法につきましては、答弁させていただいたように都市整備部の中で十分協議をし、そして庁内的には最終的な結論を出して、完全な業者決定については、ことしの8月ごろを予定していますということで、その中で十分透明性、公平性、競争性を確保した形で、最終的には実施設計の業者を決定していきたいというのが私どもの考えている状況でございます。
言葉通りに解釈すれば、そんなにズレた感覚じゃないと思う。
141 ◯安斉委員
それから、合併記念公園の契約書、たしか基本計画の契約書の資料をいただいております。私はこの会社になるんじゃなかろうかと思っているんです。この会社になっちゃいかんとも思わないし、この会社になってほしいとも思わないんだけれども、この業界では1回手をつけたらずうっとこれがいくというのがありますよね。割と関係のある会社が今度は工事そのものをとっていくという関係があって、よくうわさが流れたりしますよね。それをこういうやり方で排除できるのかなというのが心配なんです。この間いろいろ入札に関してどうやって業者同士の話し合いを排除するかということで言ってきているんだけれども、最初は随契だから−随契に持っていくという、プロポーザルでお互いにこういうふうな公園にしますよというそういう案を市の方に出してきて、その中から選定していくわけでしょう。そして、どこか1つと決めちゃうわけでしょう。そのときにはそう決まってしまえば、あとは価格の交渉というのはそことの交渉しかないから、競争性が何にも確保されないわけですよ。ですから、違うんじゃないですかと聞いているんです。先ほど最後に、透明性、公明性、競争性というふうにおっしゃったんだけれども、競争というのは、発想のところ、デザインのところで競争はするかもしれないけれども、値段のところで競争しないことになっちゃうんじゃないでしょうか。
うーん、設計能力・意匠・提案内容より価格優先か。2002.03.11の武藤委員と同じスタンスだな。
147 ◯安斉委員
どうも合併記念公園の実施設計の委託についてはよくわからないですね。プロポーザル・随契と言いながら、透明性、公平性、競争性を確保するというふうにおっしゃっていることと、よくわからない。
たしかに、私にも分からなかった。ここははっきりすべきだ。
西東京市:平成14年第2回定例会(第5日目) 本文 2002.06.13
62 ◯22番(相馬和弘君)
次に、入札事務について個別具体的な問題について2点お尋ねをいたします。合併記念公園整備事業についてでありますが、基本設計及び実施設計の対象業者選定基準について伺います。基本設計では、対象基準が資本金3,000万円以上、過去10年間に2ヘクタール以上の都市公園設計の実績のある業者としていますが、実施設計では、資本金が2,000万円以上、過去15年間に同様の実績のあるものと条件が緩和変更されております。通常基本設計と実施設計では業者選定の基準が変更されることは余りないと私は理解しておりますけれども、変更理由についてお示しください。
なるほど、応札可能業者の足きり基準についての質問。
63 ◯市長(保谷高範君)
次に、合併記念公園の基本設計、また実施設計の資本金のランクの変更でございますが、私の聞いている範囲では、基本設計を資本金3,000万円以上とすると応札業者が非常に数が少なくなると、そこで競争性が薄れてくるという前提があったわけでございます。2,000万円以上にいたしますと倍以上の会社の応札が考えられると、すなわち競争性が高まるということで3,000万円以上から2,000万円以上に変えたと。それ以上の考えは何もございません。あくまでも入札の基本であります競争性、透明性というところに基本を置いた変更であると報告を受けているところでございます。詳細は後ほど担当より答弁をさせていただきます。
期待する応募者数に満たなくなるので緩和しましたと。
65 ◯都市整備部長(野口孝雄君)
私の方から、合併記念公園の基本設計と実施設計における公募型の条件緩和の件について御答弁させていただきたいと思います。
まず、基本設計につきましては公募型の入札制度で、資本金が3,000万円以上ということで実施してまいっております。過去10年間で2ヘクタール以上の公園の設計実績があること。具体的に応募された方がこの時点では10者でございました。今回、基本設計ができ上がりまして次に実施設計に移るということで、今、庁内的には検討委員会あるいは懇談会等におきまして、今後の実施設計に向けての基本的な課題等の整備を進めている状況でございます。それに当たりまして今回公募型としましては、資本金3,000万円から2,000万円の条件の緩和、それから過去の経験実績も10年間から15年間ということで、過去の実績等についても緩和をいたしてございます。この基本的な考え方につきましては、幅広く実施設計に参加していただくような考え方で今回は条件緩和をしてございます。その結果としましては、現在23者の業者の方が応募している状況でございます。
もうちょっと具体的な説明。なるほど、間違ったことは言ってないと思うなあ。
68 ◯22番(相馬和弘君)
2つ目に、合併記念公園のことについては御説明をいただきました。実施設計に当たっては、もうちょっと幅広く参加をしてほしいということから条件を緩和したということでありますが、だとすれば、じゃ、なぜ最初から幅広い受け付けで、資本金2,000万円、あるいは15年間というふうなハードルの低い中でいろいろなアイデアを出してもらおう、業者同士競い合ってもらおうということで、基本設計段階でこうした募集をしなかったのかということを逆にお尋ねします。
たしかに。最初から条件を緩和していれば良かったのに。
69 ◯都市整備部長(野口孝雄君)
それでは、昨年の基本設計の公募のときですけれども、当初3,000万円以上の公募要件で相当数の業者さんが参加するということを想定し、公募を3,000万円以上という形で設定しましたけれども、最終的には10者しか来なかった。そういう内容からして、幅広く再度公募するに当たっては条件を緩和したということでございます。
つまり読み違いで、条件が厳しすぎた、と。だから、今回は緩くしました、と。
平成14年公園・緑地整備特別委員会 本文 2002.09.18
3 ◯岩田公園緑地課長
それでは、既にお手元にお配りしました公園・緑地整備特別委員会資料−1 (仮称)合併記念公園実施設計業務委託契約書他という資料の説明をいたしたいと思います。
次のページをおめくりいただきたいと思います。これは委託契約書でございます。本年7月11日、合併記念公園実施設計業務委託を締結いたしました。相手先につきましては、個人情報ということで、契約の方から伏せた形で示されたものでございます。成果品といたしましては、西東京市緑町一丁目及び三丁目地内の合併記念公園の用地でございますが、そこの整備の設計でございます。契約期間ですけれども、14年7月12日から15年の3月14日まで。契約金額は消費税込みで1,417万5,000円でございます。
2ページ目をお開きいただきたいと思います。これが入札経過調書でございます。入札に参加しました業者は23者でございました。3ページにわたって23者の業者名、第1回の入札金額が書かれております。この第1回の入札で7番目の業者が落札いたしました。1,350万円でございます。これは消費税抜きの入札金額でございます。
以上で資料の説明を終わります。
実施設計の業務委託契約が締結されたときの話。
4 ◯林委員
委託契約書が何で個人情報なんですか。個人情報なのでここの名前を消しているというんだけど、業務委託契約書が何で個人情報なんでしょうか。
そうだそうだ。まさか、個人事業主?
おわりに
さて、このように市議会の発言を追うことで、基本設計・実施設計の業者選定プロセスについて見てきた。
ここでは結論を示すことはしない。私はこの分野についての専門家でもないから、結論を示すことができないというのが正直なところだ。
ただ、この分野の専門家ではないが、一般的なビジネスの感覚でいうと「なにからなにまでダメ」ではないことは同意いただけると思う。そう思う箇所については、個々にコメントしておいた。
要するにこれを読んでくださった個々人が判断してくださればよい。
あらためてポイントをあげておく。
- 不正はなかったか?(談合など)
- 合理的な選定プロセスだったか?
- 選定プロセスは適切に運用されたか?
- どこまではうまく行っていたのか?(どこが失敗への分岐点だったか?)
よかったらコメントをください。


3 Responses to “西東京いこいの森公園の設計業者選定プロセス (lang:ja only)”
By 杉本 on Oct 24, 2007 | Reply
公園ではないのですが、国から降りてきた予算を使う
仕事に対してアドバイスを求められたことがあります。
この件も、関係者の知り合いの素人さんがやっている
可能性が高いと思います。安藤○雄氏に代表されるような、
わけがわからないのに何でもやってしまう、
お役所御用達建築家もます。
必ずしも専門家を使うわけではないのです。
使えないものを作られると本当に腹が立ちます。
勇気を出して「うるさい」と申し出た女性に全ての
社会的責任を押し付けてこの話は終わるのではないでしょうか。
By hidetox on Oct 26, 2007 | Reply
やはり「専門家」にもピンキリなのですね。
そもそも「建築家」のなかでも公園は分かっていない人がいる、と。
>勇気を出して「うるさい」と申し出た女性に全ての
>社会的責任を押し付けてこの話は終わるのではないでしょうか。
じつにやりきれないですね。。。